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UNITIMES ユニタイムス
ユニタイムスは、あかりの専門家集団であるユニティが、あかりに関する様々な情報を独自の切り口で紹介するメディアです。
コラム
健康照明の体験型ショールーム
「サーカディアン照明の体験型ショールーム」というコンセプトのもと、2021年7月にリノベーションしたユニティ 大阪支社ビルをご紹介いたします。
衣笠 亨 西日本開発部
1.ひとつの建物で多メーカー・多種類の照明を体験!
ユニティ大阪支社ビルでは、主に「株式会社遠藤照明」・「大光電機株式会社」・「オーデリック株式会社」・「コイズミ照明株式会社」といった大手照明メーカー4社のサーカディアン照明を使用し、フロア毎に照明メーカーを変えて設置しております。
また設置している照明器具は、オフィス照明でよく使用されるダウンライトやベースライト(直付け型・埋込型・半埋込型・吊下げ型)、ライン照明など多彩なラインナップを揃えておりますので、様々な空間演出をご体験いただけます。
2.サーカディアン照明=健康+省エネ
2-1.サーカディアン照明とは
まずはサーカディアン照明について、簡単にご説明いたします。
「サーカディアン照明」とは、サーカディアンリズムと呼ばれる約24時間周期の生体リズムと光の関係に着目した照明のことで、LED照明の色温度や明るさなどを制御し、オフィスの光環境を太陽光の環境(日の出から日没までの色温度変化と明るさの変化)に近づけることにより、「生体リズムを整える」・「睡眠の質を高められる」といった効果があります。
光と健康の関係性に関しては、下記URLで詳しく記述がありますので是非ご覧ください。
2-2.執務室(5階)の導入事例
ユニティ大阪支社ビルでは日常的に人がいる執務室エリアと、人の出入りが多いエントランスや駐車場で、サーカディアンリズムに合わせた照明の自動制御をしております。ここでは5階執務室の導入事例をご紹介します。
①午前中から昼過ぎ15:00までは、5000K 昼白色の光にてしっかりと集中!
②夕方15:00から17:00は、4000K 白色にて昼過ぎまでのしっかりモードより少し落ち着いた雰囲気♪
③外も暗くなってくる17:00には、3000K 電球色にて心身を少しリラックス!定時までもう少し♬
④この時期ですと18:00の外は真っ暗です。
残務処理を素早く終わらせ帰宅を促すよう、照明は2700Kに変わっていきます。
写真を交えて光の変化をご覧いただきましたが、サーカディアンリズムに合わせた照明の自動制御を導入することは健康にいいだけではありません。しっかりと集中したい時間帯は照度(明るさ)を高く設定し、夕方以降光の色目の変化にあわせて照度を低くしていくことで、省エネ効果もUPします。当ビルでは時間帯によって照度(明るさ)を設定することで、100%点灯時に比べ約25%も消費電力を削減できました。
最新のLED照明に交換するだけで既存照明から大幅に省エネでき、時間帯制御することでさらなる省エネを実現することができます。
3.最後に
昨今、WELL認証などの健康経営やカーボンニュートラルへの貢献が注目されているなか、ユニティ大阪支社ビルでは光の人体への影響を考慮し、且つ省エネ化が図れるよう各専業メーカーのサーカディアン照明を設置し、働く方の健康、環境に配慮しております。
また、事務所自体をショールームとすることで、光と健康の関係性をより多くの方にご体験していただき、「サーカディアン照明」を広められる空間にしております。
2030年までにストック市場のLED化率100%化という政府目標がある中、同じ自動制御システムでも照明メーカー各社が様々な特性をもった照明器具を開発・販売しており、使用する照明器具によっても空間の印象はがらりと変わるものです。
株式会社ユニティ大阪支社ビルでは、ご案内させていただいた照明を実際に体験していただけるショールームとなっておりますので、ご体感していただくことで照明器具選定の具体的なイメージを少しでもご提供できればと思っています。
大阪にお越しの際は是非お立ち寄りください。
WRITER
衣笠 亨 西日本開発部