UNITIMES ユニタイムス
ユニタイムスは、あかりの専門家集団であるユニティが、あかりに関する様々な情報を独自の切り口で紹介するメディアです。
コラム
”電気工事”を行う前に
施工部では、東京・大阪を拠点に11名の施工管理者にて年間約1000件の施工に携わっています。
弊社が工事を行う上での一番の強みは、「工事の内容や種類・場所に応じた多種多様な工事業者を抱えているため、状況に応じ臨機応変に対応が可能」という点になります。
ですが図面にも内容の濃い図面でなければ、良い施工は出来ません。
今回はその点をお話させていいただきます。
田中 清悟 施工部
CONTENTS
1.図面とは
「図面」とは、施工を行う前に必要な情報をきちんと整理し、お客様が心地よく使用できる空間を安心安全な形にするために必要な資料です。
その資料に必要な情報を、次の2でご説明いたします。
2.図面作成に必要な情報を得る
施工する上で必要なことは、「様々な情報を得る事」です。それによって工事価格にも大きく影響があります。
では、どんな情報が必要なのかを挙げていきます。
2-1.施工に関する照明配線図面を得る
弊社が良くいただく設備図面は、照明配置図のみで配線図面が無い物が多く感じます。
その上で図面では、
照明用のスイッチの振り分けをどうするのか?
細かくエリア事に分けるのか?
1つのスイッチで多く照明を点灯させるのか?
など、その内容によっても大きく変わってくるため、スイッチの系統や配線関係の打合せが必要になります。
2-2.施工に関するコンセント配線図面を得る
弊社が良くいただく設備図面は、コンセントの配置図のみで配線図面が無い物が多く感じます。
しかし工事を実施する上で、コンセントに使用する器具の容量が必要になります。
コンセントの差し込み口が多ければ多いほど無限に使用できる訳ではないので、使用する機器の容量と使用する場所の打合せが必要になります。
コンセントに使用できる機器の容量が1000wを超えるものは、専用回路にすることをお勧めしています。
2-3.施工に関する分電盤図面を得る
分電盤図の作成には、2-1と2-2の情報が揃っていなければ分電盤図の作成が出来ないので、上記の情報が重要になります。
2-4.施工に関する指針書を得る
施工指針書や工事指針書など電気内線規程法とはまた異なる「その現場独自の館のルール」を定めている所が有るので、この情報が後から出て来たりすると工事のやり直しが発生する可能性があります。
ですので、指針書の有無の確認が必要になります。
2-5.工程表(工事スケジュール)を得る
電気工事は、内装工事業者様や色々な職業の方と密な連帯が発生します。
例えば、壁の中にコンセントを収めるのにも、間仕切りを建ててボードでふさぐ間に配線や配管を仕込んだり、塞いだ天井や壁に塗装を塗る前に器具やコンセントの開口などが必要になります。
このスケジュールが合わなければ、各社で二度手間の作業が増えてしまうので、この情報も必要になります。
3.最後に
この様に様々な情報を得る事で、高品質で安心安全な”電気工事”をご提供することができ、お客様が快適にご使用いただける空間に仕上がっていきます。
弊社では、営業でも電気工事士の免許保持者が多く在席しておりますし、照明プランを行う設計部や配線図などを形にするための図面サポート課などもあり、お客様が納得のいく、そしてより心地の良い空間作りをご提案できる”明かり”のプロが集まった組織です。
どこよりも便利に”ワンストップ”でサービスをご提供することができますので、ご提案から工事まで出来る案件を心よりお待ちしております。
WRITER
田中 清悟 施工部